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Vol.568 コンセントでの感電事故に注意!

図:子どもがコンセントに鍵を差し込んでいるイラスト

消費者庁・国民生活センターには、子どもがヘアピンなどの身近にある金属をコンセントに差すなどして感電した事故の情報が医療機関()から寄せられています。

  • 「子どもがコンセントにヘアピンを差し、ビリッと音がして火花が散った。左手の親指から薬指の先にやけどを負った。心電図や循環器に異常はみられなかったが、通院して様子を見ることとなった。」(4歳)
  • 「コンセントに両手で装飾用針金入りモールを入れてしまい、ショートして両手の親指、人差し指、中指をやけどし、水ぶくれになった。不整脈などは見られなかった。」(5歳)
  • 「突然バーンと音がして、焦げ臭いにおいがしたので見てみると、子どもが尻もちをついた様子だった。右手に金属製のおもちゃのネックレスを持っており、一部が焦げていた。手と顔の皮膚の一部がただれるやけどを負ったが、不整脈などは見られなかった。コンセントとプラグの隙間にチェーンを巻き付けて遊んでいたようだ。」(4歳)

金属製の物をコンセントに入れたり、コンセントとプラグの間に差し込んでしまうと、発生した火花によりやけどを負ったり、電流が流れて体の中の組織を損傷することがあります。電流が体内を流れると、心臓の動きに影響を及ぼし致命傷となる可能性もあります。また、肌が濡れていると、体に電気が通りやすくなるため、唾液や汗で濡れた子どもの手でコンセントやプラグに触ることは非常に危険です。

感電事故の防止のため、ヘアピン、針金、クリップ、チェーン、鍵、硬貨など金属製の物は子どもの手の届かない場所に保管してください。また、使用していないコンセントには、いたずら防止用のコンセントキャップなどを取り付けましょう。コンセントキャップは外れにくく、子どもの興味を引かない形状や色のものを選び、子どもが誤飲してしまわないように注意してください。コンセント全体を覆い、容易に取り外せないタイプのコンセントカバーを用いるとより安全です。

  • ()消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和3年10月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
(参考)
(過去の関連メール)

担当:消費者安全課